「関節に注射を打たなくて良くなった!」
とある巨人の選手が言っていた。
どういうことですか?と聞くと、
関節の動きが悪くなってきたので、定期的に注射を打つという。スポーツコラーゲンを食べ始めてから、注射を打っていないそうだ。その後コーチになってからも愛用していた。
関節のかなめ「靭帯」
靱帯は骨と骨をつなぐワイヤーで、関節の重要部位だ。ゴムのような伸縮性があり、可動域外に関節が曲がっても、靭帯が伸びて衝撃を減らす弾力性がある。
アスリートの皆さん、靱帯のコンディションが、すべてのパフォーマンスに直結します。
靭帯年齢が関節力を担う
ところで靱帯年齢って知っていますか?
靱帯の破断負荷は、年齢とともに変化する。その負荷の変化が「靭帯年齢」だ。それは加齢による靭帯の質の低下であり、関節に違和感を与える靭帯の「老化」「劣化」だ。
酷使と生活の乱れでも、破断負荷は低下する。それは年齢には関係しない。
靭帯の破断負荷年齢
靱帯の老化と原因
靱帯の老化や劣化は、靭帯の代謝サイクルが長くなる、または代謝が低下して起こる。
その原因は、加齢や修復しきれない酷使、寝不足、不摂生、糖化などだ。
その結果、伸縮性・潤滑性・強靭性が低下し、摩擦傷が増えて破断リスクが上昇する。
コラーゲンの合成量の変化
靱帯年齢の成分「エラスチン」
ここまで読んで、靭帯の機能や劣化について理解したことでしょう。ではどのようにして、靭帯機能を高めるか?いかにして靭帯年齢を若く保つか?について説明します。
その重要なカギを握るのが「エラスチン」だ。弾力性や伸縮性の成分で、弾性線維といわれる。靭帯の老化や劣化とは、このエラスチンの劣化を指している。
さらに靱帯に欠かせないのが、強靭さのもと耐断性成分「1型コラーゲン」だ。
靱帯が限界値を超えて伸ばされると破断する。その限界値を高めて、切れずに耐える成分だ。
[伸縮性=エラスチン]+ [耐断性=1型コラーゲン] |
靱帯を構成する成分割合は、部位により異なる。必要とする伸縮性と耐断性の違いです。
靭帯の構成成分割合
エラスチン | 1型コラーゲン | |
靭帯平均 | 75~80% | 15~20% |
前十字靭帯(中央) | 26.1% | 50.2% |
後十字靭帯(中央) | 26.5% | 60.5% |
後十字靭帯(骨近) | 19.9% | 70.4% |
靱帯年齢の若さのために!
日々の靭帯損傷を軽減して、靭帯年齢(破断負荷)の若さを保つには、靭帯の代謝サイクルを上げるのが効果的だ。
靱帯に不安のある方は、スポーツコラーゲンにエラスチンを+して使うと効果が期待できる。エラスチンも1型コラーゲン同様、経口摂取で代謝が向上することが確認されている。
エラスチンとひざ関節痛
ひざ関節痛の自覚のある21名(45~75歳)の男女に、エラスチン1日75mgを12週間摂取してもらい二重盲検法の検証を行った。
<参考資料>
血管年齢にも効果的!
エラスチンは動脈にも多い成分だ。血流が大量に増えると、動脈は膨張することで血圧を抑えている。これもエラスチンがもつ弾力性だ。
この血管の弾力性は「血管年齢」で表され、靭帯年齢の目安としても使える。
この血管年齢が高いと、血管の膨張性が低くなり、血圧や心拍数の増加につながる。
バストアップ効果!
エラスチンの作用として最も有名なのが「バストアップ」効果ではないだろうか。
胸のハリはクーパー靱帯が支えている。その靭帯を構成する主成分がエラスチンだ。
胸が下垂するのは、クーパー靭帯が伸びて収縮力を失っている状態とされる。関節靭帯も同じ状況になると、ルーズショルダーや慢性亜脱臼、筋力ロスや関節炎の原因になる。
その他エラスチンは、肌のハリなどの様々な研究が行われている。
エラスチンを多く含む食品
牛スジ、手羽先、軟骨、煮凝りが有名。食べ過ぎると脂質過多になるので要注意です。
サプリという選択肢
エラスチンを安定的、安全かつ確実に摂取するには、サプリメントの活用が望ましい。コラーゲンなどもセットで考えるべきです。