免疫力が高いほど、ケガの修復、損傷や疲労のリカバリーが早くなります。いくつかの免疫力の向上法がありますが、ここでは呼吸により、免疫力を高める方法をお伝えします。
免疫を高める呼吸法
その呼吸法は「鼻呼吸」です。空気を「鼻から吸って、口から吐く」方法ですね。腹式呼吸法とも言えますが、そこまで厳密でなくても、かなり効果的です。
鼻呼吸と口呼吸の2つの違い
1、鼻呼吸は異物の侵入を防ぐ
口呼吸では、大量に細菌やウィルスを肺に取り込むため、多くの免疫が消費されます。鼻呼吸は、繊毛や粘膜で、細菌やウィルスを除去してくれるので、免疫が温存されます。
日本人の8割以上は、口呼吸が主体です。それが体調不良やリカバリーの遅れ、運動機能の低下につながっています。
変化すること | 鼻呼吸 | 口呼吸 |
---|---|---|
肺の使用領域 | ||
空気循環量 | ||
血中酸素濃度 | ||
細菌・ウィルス取込量 | ||
免疫消費量 | ||
脳内酸素量 | ||
疲労回復 | ||
エネルギー代謝量 | ||
睡眠の質 | ||
ということで、鼻呼吸は良いことばかりです。
2、横隔膜の動き
鼻呼吸は、横隔膜を大きく上下させます。これにより肺全体の空気循環が行われます。口呼吸では、横隔膜はまったく動きません。肺の上部の空気が入れ替わるだけで、肺全体の空気が濁ってきます。
鼻呼吸のメリット
鼻呼吸を習慣化することで、様々なメリットがあります。その一例を紹介します。
- 免疫力の維持と向上
:細菌やウィルス除去 - 体温の維持
:外気温との体温調整機能 - 血中酸素濃度を高める
:酸素取込み量UPと末端細胞へ供給 - 認知力・判断力・記憶力の向上
:脳内酸素供給量の向上 - 新陳代謝の促進
:体液循環の促進、細胞活性化 - 血圧の安定
:脳内酸素量向上により血圧安定 - 内臓の活性化
:横隔膜動による内臓機能の活性化 - 疲労回復を早める
:血液循環と酸素供給量の向上 - いびきの改善
就寝中の気道の確保 - ほか多数
鼻呼吸の習慣化
鼻呼吸は、多くのエネルギーを消費します。それだけ肺の運動量が多いということですね。
そのため呼吸が浅くなる傾向があり、同時に口呼吸へ移行します。
睡眠中の「鼻テープ」
市販の鼻テープで、強制的に鼻腔を広げ、鼻呼吸を促します。メーカーによって、接着度や接触感が異なるので、自分に合うテープを探してください。
睡眠中の「口テープ」
口を強制的にふさぎ、自然に鼻呼吸へ誘導します。鼻が詰まり気味でも、自然に鼻腔を広げてくれます。
私の場合、テーピングに使うキネシオテープを、適当なサイズにカットして使っています。いろいろ試しましたが、キネシオが一番使いやすく、コスパが良いです。
まとめ
鼻呼吸を習慣づけることで、持続的に免疫力を高めることができます。その他にも様々な効果が期待できます。
その鼻呼吸を習慣づけるには、睡眠中の鼻テープと口テープが有効的です。一定期間継続することで、呼吸が習慣化され、テープがなくても鼻呼吸ができるようになります。