「スポーツの怪我」早期回復と予防対策

脱水症状を防止・改善する飲み物とは?

水分補給で脱水症状

保水だけなら「経口補水液」が最高です。
運動機能の維持なら「海塩」と同比率の飲み物です。平時の保水であれば、スポーツドリンクや水で問題ありません。

なぜ水を飲むと、脱水症状が加速するのか?

水を飲むと、脱水症状が加速するワケは?

そのメカニズムは、めちゃくちゃ単純です。

体内の電解質濃度を維持するために、水分を放出するのです。
そもそも発汗により、ミネラルが流出したことが原因です。

脱水症状を改善するには?

脱水症状を起こさせない飲み物とは、とてもシンプルです。

電解質成分を飲めばいいのです。ポイントは体内の電解質比率の同じミネラル割合であることが重要です。

電解質とは?

電解質(イオン)は、水に溶けると電気を通す物質です。体内に電気信号が流れることで、細胞への浸透圧の調整、筋肉の収縮、神経伝達、血圧調整、心拍調整などができるのです。

電解質が薄まるということは、それらの機能が低下、もしくは停止することを意味します。

電解質の正体は?

電解質とは、ミネラルのことです。必須ミネラルは16種類指定されていて、その内の5種類ほどで電解質濃度を維持しています。

生命力が脱水症状を引き起こす!

水分量の低下も重篤な疾患を引き起こします。しかし人は、生命の危機が及ぶ状態に、優先順位を付けます。水分量の低下よりも、電解質濃度が薄まることを嫌うのです。1分1秒でも延命するため、それ以外の機能は遮断するのです。

脱水症状を改善する飲み物とは?

一般的なのは、経口補水液です。そもそも経口補水液は、WHOやユニセフが極度の脱水症状の子供でも、水分が吸収ができるように開発したものです。応急措置としては最適な飲料です。

しかしアスリートにとっては、経口補水液では少し物足りないです。

汗で流出するミネラルを、すべてカバーできていないのです。微量であっても運動機能に大きな影響を与えます。経口補水液は、保水を目的にしているので、微量元素は配合されていません。

アスリートに必要な微量元素

微量といっても必須とされるのは、重要な働きがあるからです。

主なミネラル運動に関する主な機能
ナトリウム細胞浸透圧の調整水分保持、筋収縮、栄養の吸収・運搬
カリウム細胞浸透圧の調整、神経伝達、心臓の筋収縮、酵素調整
カルシウム筋収縮、神経伝達、精神安定、血液凝固、骨硬度成分
マグネシウム筋弛緩、代謝全般、筋痙攣防止、ホルモン分泌、血圧調整
リン代謝補助、神経伝達、心臓・腎臓の正常化、骨の構成
塩素胃酸の酸性維持、殺菌作用、消化酵素の活性化
硫黄アミノ酸の要素としてタンパク質構成
鉄*造血作用、血中酸素保持、免疫機能維持、抗菌効果
亜鉛*DNA合成発育成長作用細胞修復、味覚の正常化
銅*血のミネラル、鉄代謝貧血防止活性酸素除去
マンガン*糖代謝脂質代謝骨の発育、酵素成分
ヨウ素*甲状腺ホルモンを構成、成長モルモンに関与、代謝促進
セレン*抗酸化、老化抑制、甲状腺ホルモンに関与
クロム*炭水化物代謝脂質の代謝血圧・コレステロールの調整
モリブデン*酵素成分、老廃物の分解糖質代謝脂質代謝
コバルト*ビタミンB12の構成要素、悪性貧血の予防、神経正常化
*は微量元素ですが、とても多くの重要な働きがあります。

アスリートに最適な飲み物は?

体液と同じミネラル割合なのが「海水」です。海水を3分の1に薄めると、ほど体液と同じ割合になります。

以前の世界大戦中に、医療物資が不足したときに、海水を薄めて点滴にした話は有名です。

おススメな飲み物は?

海水のミネラル成分を、そのまま維持している飲み物です。何点かご紹介します。

Pink lonブロック(タブレット型)

Sports Mineral 箱タイプ

Gazelle (スティック粉末)

Gazelle(ガゼル)は、ちなみに私が開発しました。ミネラル含有種でギネスに登録されている「ぬちまーす」と佐賀県の離島で独自に製造してもらっている海塩を主原料に、アスリートが消耗しやすいマグネシウムやカリウム、亜鉛などを規定内でプラスしています。マイクロプラスチックや成分分析も行っています。気になる方は確認してみてください。

汗で流出したミネラルをまるごと補給「ガゼル」

補足(反論)

反論のある方もおられると思いますので、あえて反論内容とその回答を記載しておきます。

ミネラル反対論

以前、このような内容をWEB上に掲載していたら、ある医師が暴言交じりで猛反発してきたことがありました。

「水飲んどきゃいいんだよ!金儲けしか考えない奴らが、次から次に色んな商品作りやがって」と言われたことがありました。

医師の発言と知識とは思えず、悲しかったです。しかしそのような反論もあるので、その回答を記載しておきました。気になる方だけご覧ください。

内臓に貯蔵されているミネラルを放出したり、骨を分解してミネラル量を調整するのでは?

確かにその通りです。しかし内臓貯蔵ミネラルにも限界があり、普段の食生活にもよるものなので頼り切れません。

また骨からの供給には時間がかかるのと、主成分がカルシウム、カリウム、マグネシウムの流出は、骨密度に影響を及ぼします。

また絶対的なミネラル不足なので、アスリートの選択肢ではないですよね。

総合ミネラルではなく、ナトリウムとカリウムでも充分では?

保水だけが目的なら、それらが配合された経口補水液がおすすめです。

しかしアスリートは、運動機能の維持に微量元素が必要になります。

経口補水液は、WHOやユニセフが極度の脱水症状により、水分を吸収できない子供でも、吸収保水できる配合になっています。しかしこれは緊急事態用であり、運動機能の維持を目的にしたものではありません。

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